よくお客様から『司法書士って何ができるのか、いまいちよく分からない』と言われることがあります。
司法書士といえば、「不動産買った時に銀行で会って、名義変更お願いするよく分からない人」というようなイメージがあるかもしれません。大学が法学部だった人でも、もしかしたらこの職業について詳しく知らないかもしれませんね。
関わることも少ないし、司法書士がドラマ等でクローズアップされることも少ないので、これは隙間産業故、仕方ないかもしれません( ;∀;)
しかし、しかしですよ。
今日私は司法書士という職業を卑下したいわけではありません。
寧ろ、司法書士という存在を皆様に上手く使ってほしいからこそ、この記事で紹介しようと思ったわけです。
実は、司法書士が扱っていること・関わっている事って滅茶苦茶多いんです。
順を追って解説します。
①不動産に関する法律の専門家である。
まず、司法書士は「不動産に関する法律の専門家」であります。
不動産には、色々な法律が関わってきます。
民法は勿論、不動産登記法、税務、借地借家法、宅地建物取引業法・・・等々
司法書士は、基本的に不動産のご名義の相談に乗ることがメインですが、名義変更時に必要な物事に関する相談は勿論のこと、不動産を通じたトラブルや、将来的な名義に関する悩み事等、不動産に関して包括的にコンサルティングできる存在であると思います。
不動産に関する大体のお悩みは、司法書士にまずは相談をすれば間違いないと思います。
もしも紛争性が高く、金額の大きいトラブルがあった場合は、提携している弁護士の先生をご紹介します。
②相続、生前贈与、認知症対策に関する法律の専門家である。
次に司法書士はイメージにあるかどうか分かりませんが、相続、生前贈与、遺言、任意後見、成年後見、民事信託等、財産の所有者が高齢化することのトラブルに関する相談も全般的に乗ることができます。
相続・・・・と一言で言っても、遺言がある相続なのか、遺産分割協議が必要な相続なのか、手続き先の金融機関、証券会社、保険会社が沢山ある、不動産がある場合の財産の分け方をどうしたらいいのか等
一言で言いきれないくらい色々あります(;'∀')
この相続に関して、司法書士は大概経験豊富なので、相談の窓口として適切です。
また、報酬的にも弁護士、税理士、行政書士等と比較しても、正直『安い』ことが多いです。(笑)
士業の中で、報酬体系が一番控えめなのが何故か司法書士です。( ;∀;)
でも比較的安いからと言って、仕事も安いかと言ったらそうではありません。
・戸籍謄本等の収集
・各機関のお手続きの代理
・遺産分割協議の調整
・不動産登記の代理申請
相続に関するお手続きならほぼ代わりに行うことができます。
士業にお願いする中でも、司法書士にお願いするのはかなりコストパフォーマンスいいと思いますよ!
是非、弊所にご相談ください(笑)
相続の他、遺言の作成全般、贈与、認知症の不安等、ここで書きたいことを羅列すると非常に長くなるので省略しますが、かなり幅広く相談乗れますので、どうぞご活用くださいませ。
③会社法に関する法務の専門家である。
司法書士は、意外かもしれませんが、士業の中では会社法務に非常に詳しい専門家です。
その理由は商業登記という会社の登記(会社設立、本店移転、役員変更、目的変更、会社の組織変更、合併、分割、増資、解散・・・等)を扱っていることもありますが、司法書士試験でも会社法自体の重要度がとても高いので、ほとんどの司法書士が会社法務に精通しています。
そのため、株主総会議事録や取締役会議事録のチェック、果ては招集通知のチェック、送付文のチェック、官報公告の掲載、勿論書類作成も含めて色々できます。
M&Aや事業承継も他士業と連携をすることも多いですが、ご相談にのっております。
④簡易裁判所での訴訟業務の専門家
これで最後にしますが、司法書士は簡易裁判所での訴訟業務も扱っています。(訴額140万円以下の事件に限る)
※ ただし認定司法書士の資格を持っている司法書士に限る。
私は簡裁業務については、基本的に30万円くらいの債権回収をさせていただくことが多いです。
例 塾の授業料を払ってほしいが、何度催促しても全然応じてくれない。というような案件
基本的にこちらが間違いなく正義です、というような案件でも、30万円程度の債権額では弁護士に依頼すると殆ど費用倒れになってしまうようなことが多いですが、そういった案件を積極的に受けています。
債権回収では、全く払ってくれなかった相手も、訴訟をすると伝えたり、実際に代理人として交渉にあたると、これまでの実績では支払ってもらえています。
実際に訴訟に踏み切ったものもありますが、回収することができました。
そんなに簡裁業務ばかり専門的にあつかっている訳ではありませんが、司法書士に依頼することで解決することができた案件も多くありますので、ご相談いただければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか??
司法書士、めちゃくちゃいろんなことやってませんか?(笑)
この仕事の幅を説明するのでも一苦労なのですが、自分の身に起こる大半の法律問題については、司法書士に相談すると道筋が立ったり、対処法を考案することができます。
是非、この記事のことを覚えておいていただいて、何かあった時には司法書士を利用していただければ、私はとてもうれしいです。
以上、ご覧いただいてありがとうございました。
司法書士 関根陽介